2024.3.9 大阪府松原市Sunny Storm Live Take4の収録全般と音響機材協力その2(映像編)
- kanade kanade

- 2024年3月19日
- 読了時間: 4分
更新日:2024年3月26日
「その1」に続いて映像編。
音響云々は当日出演される演者様や、聴きに来られる観客へ大きな影響をもたらせる非常に大切な設備構築ではあるものの、ライブとは一瞬の灯火。
そして良きライブであればあるほど形で残したいものだが、その時に着目されるのが映像分野である。
もちろん写真もその一つと言えます。
あんな時あったね、こんな時あったね。写真で振り返ることもありますが、何より動画で残す。これを超える残す形はないと考えています。
動画が無理ならせめて写真を!という感じです。
以前までは写真と併用して、同じカメラで1曲分くらい動画を回してという簡易的な動画撮影でした。カメラも手持ちですので手ブレもしょうがないという感じでした。
ですが今回は写真専門のカメラマンを呼び、動画撮影は別途と考えることで、どちらも上質な状態で残すことに成功しています。
今回それら残すため持ち込んだ機材がこちら
手前の黒い大きな機材
何やら緑やら赤やらランプが点灯している機材ですが、こちらはスィッチャーと呼ばれる機材。こちらはブラックマジックデザインさんのATEM television studio4Kです。
複数のカメラからの入力を簡単に切り替えて出力できる機材で、言い方を変えると映像ミキサーです。その中でも業務用の部類に入る規模の機材となります。
この類の機種は個人用の3万円クラスからあるのですが、配信などされるライブハウスさんでは個人用のものが多くありますがメーカーも大体同じです。
そして、ライブハウスにて常設されるもに関してはその規模から動かせることは皆無ですので個人用でスペック上問題ないかと思われます。
映像ミキサーも概ねMAX8ch(カメラ8台まで)のMIXができるものが多いのですが、個人用と業務用の大きな違いは入力端子やそれ以外の機能にあります。
まず、入力端子に関してですが、個人用は大体みなさんも馴染み深いHDMI端子となります。それほど規模が大きくない配線の取り回しである場合、HDMIでも余裕で対応可能かと思われます。
ところでHDMIケーブルは何メートルまでなら映像に支障なく引き延ばせるかご存じでしょうか?
正解は5メートルです。元々、テレビとレコーダー間を1本のケーブルでデジタル信号で映像+音を運ぶために作られた規格ですので、長距離を引き伸ばすことは想定されていません。
5メートルを超えてくるとノイズがのったり、音が出ない、映像が乱れるなどが起こりやすくなります。
ただし、ものとしては20M程の長さのHDMIケーブルもございます。
外見からは分かりませんがHDMIケーブルは流石に10Mを超えるとなると、内部の配線の規格変更が必要で、ケーブルの太さが極端に太くなるのと(昔からある高級オーディオのケーブルみたく)、太くなることで硬く、柔軟な引き回しが困難になります。要は使い勝手が伸ばせば伸ばす程、どんどん悪くなっていきます。
業務用の入力端子はほぼSDIという規格の端子になっていて、線の細さは一般的なギターシールドよりも細く、ネットワークを繋ぐLANケーブル程の程の細さでかつ柔らかいため取り回しが楽ちんです。そしてその形状のままでかつ1920×1080の解像度で100Mまで引き回せることが可能です。
の会場は広く、近くに置くカメラもあれば一番遠ければ10Mを超えるであろうということで本機を持ち込みました。
結果的に今回、動画を残すに何をしたのかと言うと
カメラは計5台。定点4台と浮台を動かせて操作するカメラ1台。
複数のアングルからの高品質撮影。同時に観客席へその映像をリアルタイムに映像出力を行いました。ただし、各カメラgoproやα6300やポケシネ4Kなど、出力は全てHDMI機ばかりのため、間にHDMI→SDIの変換をかましてスイッチャーへ入力してます。
収録解像度は1920×1080の60fpsです。
音の収録に関しては音響ミキサーから直でLINE録りを行い、収録機内で同期させました。
当日トラブルもありながらも高品質、高音質な動画を残すことに成功しました。
また、収録機にはMP4などの圧縮しての収録ではなく、非圧縮での収録を念頭に置いていたためKiproを用いました。




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